レッドハットとゼンテック、デジタル情報機器向けのRTOS 事業で提携

小型組込み機器向けのリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS )、
「eCosTM」を中心としたインテグレーションビジネスを共同推進

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オープンソース・ソリューション最大手のレッドハット株式会社(東京都千代田区 平野正信代表取締役社長)と、デジタル情報家電分野での高度な専門知識を有する株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(東京都千代田区 大谷省三代表取締役社長)は本日、レッドハットの提供する組込み機器向けリアルタイムオペレーティングシステム「eCos 」について、ポーティング、ドライバ開発からサポートまで広範囲にわたる技術提携を行い、デジタル情報機器の開発に向けてインテグレーション事業を共同で推進していくことを発表した。

eCos はコンフィギュレーションやメモリ要件に厳しい次世代のポストPC デバイスに要求される極めて小さいOS を生成する。この小さなOS を用いて、eCos はメモリに対してタイトな予算制約をもつ、あるいは厳しいリアルタイム性能を要求されるような専用タイプの製品に非常に適合する。
今回の提携により、両社は熟練した技術力と、高度な専門知識を活かし、多岐にわたる組込み開発のインテグレーション事業を共同で行うことになった。さらに、こうしたパートナーシップを生かし、今後もRTOS 応用製品の開発やサポートなど、さまざまなサービス、ソリューションを情報家電(コンシューマーエレクトロニクス)産業に対して提供していく。

回の提携発表についてゼンテックの代表取締役社長である大谷 省三氏は、「ゼンテックでは、早い時期からeCos の備え持つ組込み用OS としてのリアルタイム性や、コンフィグレーションツールによって提供される最小コードサイズの生成能力などに注目してきた。今回このような形でeCos に関する業務提携を結べたことを大変喜ばしく考えている。」と語っている。また、レッドハットの代表取締役社長である平野正信は、「ゼンテックの様なeCos のコミュニティーで既に実績のあるパートナーを得ることは今後の市場開拓の大きなささえとなり、其のオープンソース性を活かしたビジネス展開を共に進めて行きたい。」と述べている。


■eCos (Embedded Configurable Operating System )
オープンソースのRTOS として構築されたeCos は高いカスタマイジング性や適応性を有し、GUI コンフィギュレーションツールを用いて、アプリケーション特有の要件に応じたコンフィギュレーションを容易に生成することができる。さらに、eCos はカーネルコンポーネント、μITRON コンフィギュレーション、 ISO C と数値演算ライブラリ、 eCos シミュレーション環境とデバイス・ドライバを含むソースコードをhttp://sourceware.redhat.com/ecos/より自由にダウンロードして使用することができる。現在、eCos はターゲットとしてARM7/9 、インテルStrongARM 、Xscale 、x86 、富士通SPARClite 、松下MN10300 、東芝TX39/49 、PowerPC 、日本電気VR4300 、V850 、日立SH3/4 をサポートし、WindowsNT4.0 、RedHat Linux6.x 、以降のホスト上でビルドが可能。また、ネットワークやファイルシステムなどミドルウェアも続々とサポートしている。
Ecos はeCos Developer Kits として、GNUPro ( の最新リリース,サポートプログラム,およびカスタムエンジニアリングサービスを統合したサービスで提供される。

1997 年に創業者である大谷省三社長により世界のソフトウェア技術の頂点にある米国シリコンバレーに設立されたゼンテック・テクノロジー・インク(現在は連結子会社)を母体とし、2000 年2 月に本邦に設立されました。
弊社は既にデジタルTV ・STB 向けミドルウェア「Z-API 」やJava 搭載携帯電話向けの統合開発環境i-JADE シリーズの開発に成功しており、デジタル情報家電分野での高度な専門知識を活用し、最先端ソフトウエアの開発、サポート、ライセンス等、トータルで画期的な情報家電技術ソリューションを、日米のみならず世界に向けて提供し、ユビキタス社会の実現に貢献する事を使命としています。
また、2001 年8 月31 日に、ナスダック・ジャパン市場に上場しました。

Z-API の概要
Z-API はデジタル情報家電デバイスにおける、プラットフォームのベースとなるものです。 新しいリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS )/ハードウェアへの移植を容易に行えるように設計されています。 Z-API は以下の機能を提供します。
/ カーネル・サービス(例えばマルチ・スレッド・モデル、同期プリミティブ、割り込みハンドラー・モード)
/ ANSI 準拠のC ライブラリ
/ MPEG 2 transport demultiplexing およびデコーディング機能
/ 二次元グラフィックス機能
/ フォント管理機能
/ 静止画描画機能
Z-API 、弊社の基本ライブラリと基本アプリケーションは下記するプラットフォームに移植されています。
/ RedHat eCos
弊社はこれらのオペレーティング・システムに精通し、eCos 上で動作する新しいハードウェア環境に弊社の製品を適合させることが可能です。

Nasdaq:RHAT )は、オープンソースプラットフォームの利点をもとに構築されたソリューションの開発、配布、管理におけるリーダーである。
これらのソリューションは、メインフレームに至る機器に対するオープンソースプロダクトプラットフォーム、エンド・ツー・エンドの完全なプロフェッショナルサービス、そしてこのプロダクトとサービスを配布、管理するためのインターネットベースのバックボーンとして「Red Hat Network」を含んでいる。
レッドハットのオープンソースプラットフォームは数々の受受賞に輝くRed Hat Linuxサーバ・オペレーティングシステムに加えて、インターチェンジ・eコマース・プラットフォーム、Stronghold Secure Webサーバやクレジットカード認証ソフトウェア、ハイ・アベイラビリティ・サーバ、組込開発用GNUベースの開発ツール、組込ランタイムLinux、eCosそしてRedBootのようなソリューションを包含している。

レッドハットは、エンド・ツー・エンドのサービスによりオープンソースの提供のバックアップを図っている。
それらはマルチプラットフォームインフラストラクチャおよびエンジニアリングサービスに焦点をおいたRed Hatプロフェッショナルコンサルティング、組込機器や装置に向けのソフトウェア開発やオペレーティングシステムのポーティングを提供するRed Hatエンジニアリングサービス、インストレーションサービスならびにWeb、テレフォンサポートを提供するRed Hatエンタープライズサポートサービス、そして、Linux認証(RHCE)およびApache、組込開発、上級開発、e-コマース向けのコースを提供するRed Hatラーニングサービスである。
Red Hat Network はオープンソースベースのソリューションをより高い費用対効果や信頼性に維持に向けて、オープンソース製品、サービス、サポート及び関連情報をオンライン・リアルタイムで展開するための、レッドハット独自の管理技術を提供している。

レッドハットは米国ノースキャロライナ州リサーチトライアングルパークに本拠を構え、世界中にオフィスを有している。
1999年には、100%出資の日本法人レッドハット株式会社を設立。
2001年9月よりアジア地域のヘッドクォータの役割を担い、レッドハットが提供する製品、サポート、トレーニングおよびサービスを、日本国内を始めとして韓国、中国/香港/台湾の顧客に提供している。
なお、レッドハットの製品やサービスはWebサイトwww.jp.redhat.comで紹介されている。


レッドハット株式会社は、米国ノース・カロライナ州ラーレーに本社をおく、 エンタープライズLinuxの世界的なディストリビューション Red Hat,Inc.の日本法人です。 オープンソースを基盤として、組込み系からエンタープライズサーバまで対応する普遍的なプラットフォームとサービスを提供しています。

LINUXは米国及びその他の国におけるLinus Torvaldsの登録商標です。RED HATとShadowman logoは米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc. の商標です。 その他、記載されている会社及び製品の名称は、各社の商標または登録商標です。


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