組織を自動化する
IT 自動化はビジネスの成功に不可欠
先進的なビジネスにおける革新のスピードと規模は増大し続けています。さまざまな業界が継続的な破壊的革新の影響を受けており、デジタルに接続された顧客は、より多くのことをより短時間で実現するよう要求します。さらに、従来のマーケット・セグメントの外部からも新たな競合が現れます。このようなトレンドを受けて、今日のビジネスの競争は激化しています。
IT 部門はビジネスの成功を支援する上で重要な役割を果たします。しかし多くの IT 運用チームは、複数のプラットフォームや複雑なテクノロジースタックを使用して構築された、複雑な IT アーキテクチャを管理しています。既存システムの保守にかかるコストやその管理の複雑さが要因となり、イノベーションをサポートするために必要な新しい開発手法やテクノロジーの導入には苦労するかもしれません。同時に、ユーザーが求めるリソースやサービスを提供できるように迅速に対応していくことも求められます。そこで IT チームは、運用を効率化し、複雑なインフラストラクチャを大規模に管理するための新たな方法を模索しています。
自動化で前進する
現在の環境がどの程度複雑であるかや、IT モダナイゼーションへの移行のどの段階にあるかによらず、IT 自動化戦略があれば、既存のプロセスを改善して重要なビジネスニーズをより適切にサポートできます。戦略的な IT 自動化は、時間の節約、品質と一貫性の改善、従業員の満足度の上昇に役立ちます。また、組織全体でのコスト削減にもつながります。
戦略的な IT 自動化は、提供できる価値が広範囲にわたることから、「あれば便利」なビジネス上の選択肢からミッションクリティカルな要件へと変化しました。実際、あらゆる業界の IT プロフェッショナルの 77% が、IT 自動化はビジネスの成功に不可欠であると考えています。1 また、77% が自分の組織が現在、自動化に大きくまたは完全に依存していると述べています。1 そして 10 人中 9 人が、将来的には自動化をさらに活用することになるだろうと予測しています。
IT 自動化のメリット
IT 自動化は以下を実現するために不可欠です。
- 運用と開発のスピードアップ
- アジリティと応答性の向上
- 生産性と効率の向上
- 一貫性と可用性の改善
- セキュリティとコンプライアンスの強化
- 価値の高い戦略的な取り組みや、より有意義なプロジェクトに充てる時間の増幅
自動化とは
自動化とは、コスト、複雑性、ミスを削減する目的で、ソフトウェアを使用してタスクを実行することです。IT システムやビジネス意思決定ソフトウェアで普及しており、製造、ロボット工学、車両管理などの業界でも利用されています。
IT 自動化では、手作業で行われていた大量の作業を、繰り返し可能な手順を使用して実行します。1 つのタスク、タスクのグループ、さらにはタスクの複雑なオーケストレーションも自動化の対象になります。自動化の主な目的は、忙殺されているスタッフが制御力を取り戻し、単調で決まり切った作業から戦略的な業務やより有意義な課題に労力を集中できるようにすることです。IT 自動化により、スタッフはより良い仕事をして知識やスキルを向上できるようになり、満足度が高まります。
自動化できる対象
自分が設定および管理できるものなら、何でも自動化することができます。
自動化対象:
- アプリケーション
- クラウド
- オペレーティングシステム
- コンテナ
- 仮想インフラストラクチャ
- 人工知能 (AI) インフラストラクチャ
- AIOps
- ネットワークデバイス
- サーバーとストレージ
- IT サービス
- エッジ
成果:
- セキュリティ
- コンプライアンス
- 構成
- デプロイ
- 提供
- オーケストレーション
- イノベーション
- プロビジョニング
- スケーラビリティ
- チケット解決
自動化は誰にとっても有益
自動化はさまざまな役職で主な課題を軽減するのに役立ちます。
- CIO:インフラストラクチャ、ネットワーク、エンジニアリングの全部門でコストとリスクを削減する必要があります。
- IT 運用リーダー:リスクを低減して IT の投資対効果を維持しながら、IT の効率性とレジリエンスを確保する必要があります。
- IT アーキテクト:テクノロジーに一貫して迅速に対処する、チームベースのソリューションを必要としています。
- エンジニアリング担当部長:デリバリーチェーンのあらゆる側面を制御しながら、コンプライアンスを維持する必要があります。
- DevOps 担当者:ダウンタイムのない継続的インテグレーション/デプロイメントのプラットフォームが必要です。
- システム管理者:インフラストラクチャの拡大ペースに追いつくためのツールが必要です。
- セキュリティアナリスト:イベントを評価し、修復プロセスを効率化する、効果的な手段を必要としています。
自動化の役割
自動化は作業の複雑さを軽減し、再現性を高めることにより、チームの力を何倍にも高めます。自動化で対処できる一般的な IT 課題は数多くあります。
- 定型作業や手動プロセスにミス、リスク、高コストが伴う
- アクションの一貫性と正確性 (スタッフのスキルに関係なく)
- 大規模な運用が困難
- アプリケーションやサービスの価値を実現するまでの時間が長い
- ワークフローや運用が非効率的
- 増加する変更、需要、インフラストラクチャのサイズに追いつけない
- 高い価値を生む取り組みに集中する時間が不足している
- 一般的な問題の解決に多段階プロセスを使用することによるチーム間の断絶
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化は、エンドツーエンドの IT 自動化への次のステップです。イベント駆動型の自動化では、IT 環境で特定のイベントや条件が発生すると自動的に応答します。サードパーティの可観測性ツールやその他のツールから情報を受け取ると、どのアクションを取るべきかを決定し、条件付きルールに基づいて事前定義されたアクションを開始します。
ネットワークやシステムの速度低下、セキュリティリスク、構成ドリフト、インフラストラクチャ状況の変化、新たなサービスチケットのエントリーなどのイベントへの対応を自動化することで、環境全体で革新的で複雑なワークフローを作成する柔軟性が得られます。複雑な IT 課題に対してよりプロアクティブで迅速なアプローチを取ることで、IT 業務を再構築しながら、一貫性、正確性、レジリエンシー (回復力) を高めることができます。
全社的な自動化によって組織を変革する
すでに多くの組織では、柔軟性が低いアドホックのスクリプトや、プロプライエタリーかつデバイス固有のツール、あるいは単一の機能しか実行できないベンダー固有の管理ツールの数々を使用して、別々の領域で IT 運用を自動化しています。このようなアプローチでは、特定のタスクを高速化することは可能であるものの、多様なマルチベンダー環境やクロスドメインプロセスに対応することはできず、自動化に関する専門知識を組織全体で共有することも困難です。さらに、このような形態の自動化は、テクノロジーの進化や新しい要件の発生に合わせてアップデートや拡張を行うことも困難です。
全社的なアプローチにより、先進的なデジタル業務に対する自動化の価値を完全に引き出せます。全社的に自動化すると、複雑な環境の管理が容易になり、業務が可視化されます。また、IT 環境の変化に迅速に対応し、新しいテクノロジーとプロセスをより効果的に統合できるようになります。これはビジネスのアジリティ、レジリエンス、イノベーション、価値の向上に役立ちます。
全社的な自動化には人材、プロセス、プラットフォームの検討が必要
ツールだけでは組織全体を自動化することはできません。人材、プロセス、プラットフォームも考慮する必要があります。
人材
人材は、どのような全社的な取り組みでも中心的な存在で、自動化も例外ではありません。組織に自動化を導入するためには、ビジネス、ネットワーク、セキュリティ、運用、開発、インフラストラクチャを含むすべてのチームが協力し、新しいコンセプトとスキルを学ぶ必要があります。
プロセス
プロセスは組織内のプロジェクトを開始から終了まで進めるためのものです。自動化と自動化コンテンツを幅広く導入して継続的に使用するためには、自動化を作成、デプロイ、管理、調整するための明確で文書化されたプロセスが不可欠です。
プラットフォーム
自動化プラットフォームは、自動化の構築、実行、管理に必要な機能を提供します。シンプルな自動化ツールに対して、自動化プラットフォームは、一貫性のある自動化コンテンツと知識を大規模に作成、デプロイ、共有する統一された基盤となります。
変革には自動化が必要
自動化を組織全体に導入すると、急速に変化する先進的なデジタルビジネスをサポートするための変革を起こしやすくなります。次のような、変革のすべての側面に影響を与える IT テクノロジーは他にありません。
- 保守管理および変更管理
- エンドツーエンドの自動応答
- セルフサービス型のソリューション
- スキルと人材
- 標準化とスケーリング
- 継続的デリバリー
- 運用の複雑性とコスト
Red Hat® Ansible® Automation Platform:初心者向けガイドは、組織がハイブリッドクラウド・インフラストラクチャにおけるエンタープライズ IT の課題を解決するのに役立ちます。詳細をご覧ください。
全社的な自動化には、人材、プロセス、プラットフォームの組み合わせが欠かせません。それぞれの要素は、自動化の成果に大きな影響を与えます。自動化を成功させるには、各要素に対処しなければなりません。
自動化ツールか自動化プラットフォームか
自動化プラットフォームと自動化ツールは同じもののようにも思われますが、対照的な特徴があります。それは、効果的な組織全体への導入と、体系的ではない独立した自動化作業の違いと考えられます。
ツール:個別のポイントごとの自動化にのみ効果的です。全社的な自動化に必要な接続機能や管理機能はありません。
プラットフォーム:複数のユーザーが一貫性をもって自動化するための統一された基盤を実現します。組織全体で自動化コンテンツを効果的に管理し、共有する手段を提供します。
自動化の価値に関するデータ
Red Hat Ansible Automation Platform は、人材とプロセスを柔軟な基盤上に統合し、組織全体に価値をもたらします。
36% 開発チームの生産性向上2
68% 新しいコンピューティング・リソースのデプロイメントが迅速化2
23% 新しい製品およびサービスの市場投入時間を短縮2
61% 予定外のダウンタイムの削減2
668% 3 年間の投資対効果 (ROI)2
854 万米ドル 組織当たりの年間収益の増加2
自動化を組織全体に導入する戦略を作成する
自動化を進めるには持続的な戦略とロードマップが必要です。そして戦略の策定には、評価、意図的な計画、調整が必要です。
ビジネス目標を特定する
自動化の取り組みを、ビジネスの課題と目標に結びつけます。どの領域を自動化するか特定し、成功に対するトップダウンの要件の策定に役立ちます。たとえば、パッチ適用を自動化すると、システムのセキュリティと安定性が向上し、アップタイムを延長するというビジネスニーズを満たすことができます。自動化は、停滞しているクラウド移行の取り組みを再開するための助けにもなります。
自動化を主要なビジネス目標と一致させる
現在の自動化の取り組みを評価し、目標と一致させます。自動化の取り組みがビジネス目標の達成につながっていないのであれば、それは効率が悪く、組織全体での導入と効果的な使用の妨げになっている可能性があります。一般的に、組織における自動化の導入拡大との結びつきが強いのは、自動化したタスクやシステムの合計数よりも、自動化プロジェクトが正しい結果を出しているかどうかです。
チーム間のコラボレーションと調整を促進する
自動化コミュニティ・オブ・プラクティスを構築し、各チームがアイデアや自動化コンテンツを共有し、より高い価値を提供する部門横断的なワークフローの作成を促進できるようにします。他チームと連携すると、自動化に対する当事者意識や責任感を共有できるようにもなります。
自動化コンテンツを一元化する
信頼された自動化コンテンツを格納する一元的なリポジトリを構築します。各チームはそれぞれが専門とする領域の自動化コンテンツを作成し、他のチームが利用できるようにリポジトリに提供します。一元的なリポジトリを使用することで、自動化を信用し、信頼できるようになり、パブリックリポジトリのコンテンツへの依存度が軽減します。
分散しているツールを統合する
組織全体のコラボレーション、ツール、コンテンツ向けに統一された基盤を提供する自動化プラットフォームを選択します。チーム間で標準化されたツールとリソースを使用することで、オンボーディングが迅速化され、自動化の一貫性が向上し、チームワークが促進されます。
自動化の成功への道を歩み始める
自動化戦略を定義したら、自動化に着手する準備が整います。小規模から始めて価値を示し、少しずつ拡張するのを繰り返します。短期間で段階的に成功を積み重ねていきます。成功を収めるごとに、組織に自動化の価値を広めて、経験を共有します。これにより、既存の成功経験を踏まえて他の人がさらなる価値を実現していくための基礎が確立されます。
区切りごとに成功を祝う
自動化が成功すると、運用効率から組織的な効果へと組織が進展し、測定可能なビジネス価値がもたらされます。時間が節約され、解放されたスタッフは戦略的な作業に専念できます。生産性と従業員の満足度が向上します。インフラストラクチャ、アプリケーション、製品の品質が改善されます。コストが削減され、複雑性が軽減されます。
成功した自動化の成果はそれぞれの組織で異なりますが、共通する項目があります。
- 組織内の複数のチームが一貫した標準化された方法で自動化コンテンツを作成し、共有する
- チームは既存の人員レベルでリソースをより効果的に管理でき、優先事項に集中することができる
- 組織全体で専門知識がコード化されて自動化ライブラリに格納される
- イベント駆動型の自動化のような高度なテクノロジーにより、一般的なイベントや変化する状況への対応を人手を介さずに自動的に処理することができる
自動化の導入を開始するための必要条件
自動化を始める前に、以下のステップに従って成功するための態勢を整えてください。
- インベントリーを把握する
IT 資産はどのように編成され、どのように管理されていますか?どのような資産を保有し、資産がどのように構成され、どのように記録されているか把握します。 - ソース管理リポジトリを定義する
自動化コンテンツへの変更をどのように管理していますか?一貫性のあるセキュリティ重視の手法を作成して、資産への変更を記録し、管理します。 - スタッフをトレーニングする
自動化を成功させるために必要なスキルをスタッフは備えていますか?ソースコントロール、テストプロトコル、ベストプラクティスなどのコンセプトについて、スタッフをトレーニングします。 - プラットフォームの機能を活用して導入を加速する
お使いの自動化プラットフォームには、より短時間で自動化を開始するためのツールが含まれていますか?より少ない労力での自動化導入に役立つ機能を活用するようにします。たとえば、生成 AI によるコード作成機能は、自動化コンテンツの作成および保守の効率化に役立ちます。
一般的な自動化のユースケースを見る
自動化の導入はプロセスであり、1 つのユースケースから始めて、組織に適したペースで拡張できます。
この章では、組織内での自動化のメリットを探索する上でお役立ていただけるよう、一般的な自動化のユースケースの概要を説明します。
自動化の成功の定義
自動化の成功を測定する方法は一つではありません。各チームにそれぞれの特性と展望があるからです。組織が持つ現行のスキルに見合った、それでいてチームが学習して能力を伸ばせるような、現実的な目標を立てます。自動化の長期的な成功の例を示します。
- 導入:自動化のビジョンから実施に至るまで組織全体で取り入れる。その際、シンプルさと知識の共有を重視する
- アカウンタビリティ:組織の各メンバーが、各自の目標に対して責任を持つ
- ガバナンス:規定のプロセスで目標を達成し、繰り返し実現可能な結果を出す
- セキュリティ:シンプルなパイプライン、反復可能かつ再利用可能な実践、プロアクティブな脆弱性解決策、インシデントに対する自動化された調査と対応で実現する
- 標準:組織およびチームの目標の達成に必要な、基盤と拡張性を提供する
自動化を着手する分野
自動化の導入を開始する一般的な分野
- 読み取り専用のタスク
- インベントリーの作成
- 単調な手作業
- 要求される頻度が高いタスク
エンタープライズグレードの自動化プラットフォームには、多くの場合、より迅速に開始するために役立つ機能が含まれています。組織全体での導入を効率化するには、生成 AI によるコード作成や事前定義済みの認定自動化コンテンツなどの機能を備えたプラットフォームが最適です。
オペレーティングシステムの自動化
IT 組織が管理する Red Hat Enterprise Linux® や Microsoft Windows のサーバーの数は、ほとんどの場合、増え続けています。オペレーティングシステムを管理するチームは、コンプライアンス、構成、デプロイなどが複雑に絡み合ったタスクを処理しなければなりません。時間とスタッフ数が限られているため、IT チームはこの拡張に対応することに精一杯で、更新、パッチ適用、デプロイに遅れが生じています。プロビジョニング、構成、デプロイ、撤去など、運用ライフサイクル全体の一般的な管理タスクに自動化を適用すると、広範囲に及び運用が単純化され、Linux および Windows 環境の可視性と制御力を向上できます。
Linux と Windows の構成を管理する
IT 環境にはさまざまなオペレーティングシステムが含まれています。これらすべてを一貫して手動で管理する場合、生産性の低下、メンテナンスコストの増加、イノベーションや価値の高いプロジェクトに費やす時間の減少につながる可能性があります。
自動化の役割
自動化によって、利用するオペレーティングシステムの構成管理とタスク実行のための予測可能かつ反復可能なプロセスが生まれ、一貫性の向上と予定外のダウンタイムの削減を実現できます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
アラートとレイテンシーデータを使用することで、イベント駆動型の自動化は割り当てられたリソースを常に調整し、ユーザーとアプリケーションの需要に合わせてストレージと処理を拡張することができます。
Ansible Automation Platform のおかげで、本学では手作業による環境の構築、構成、テスト、保守、廃棄に時間を費やすことがなくなるでしょう。エンジニアは一度コードを作成するだけで Playbook を実行できるため、効率が向上し、手作業によるエラーも排除されます。
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既存のスタッフで管理するシステム数を増加
インフラストラクチャの規模が増大しても、それに応じて IT チームが増員されることはあまりありません。そのため、チームは既存のスタッフ数で増大した業務をこなそうと苦心することになります。
自動化の役割
自動化は、チームが複雑で大規模な IT インフラストラクチャを現状のスタッフ数で管理できるようサポートします。するとスタッフは単調で時間がかかるタスクから解放され、もっとやりがいのある戦略的なプロジェクトに集中できるようになります。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化では、新たなサービスチケットのエントリー、ユーザー管理リクエスト、セキュリティ脅威の特定、リソースがキャパシティのしきい値に到達などのイベントに、ポリシーに従って即座に対応することができます。また、バックアップの作成、事実の収集、リソースのプロビジョニングとスケーリングなどのタスクをプロアクティブに自動化し、スタッフの時間を解放することもできます。イベント駆動型の自動化を最大限に活用するには、ServiceNow などの ITSM ツールと統合できるプラットフォームが最適です。
Red Hat Ansible Automation Platform のおかげで、同僚たちは常に問題解決に追われるのではなく、戦略的な取り組みに集中できるようになりました。彼らは、やりがいのある仕事により多くの時間を割けるようになったことを喜んでいます。
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仮想インフラストラクチャの自動化
仮想マシンは、幅広いアプリケーションの重要な基盤です。しかし、各仮想マシンはネットワークやストレージなどのインフラストラクチャに関連付けられており、管理プロセスが複雑になる可能性があります。自動化は、プロビジョニングから、継続的なパッチ適用、ヘルスチェック、サービスチケット発行、最終的な廃棄に至るまで、仮想マシンのライフサイクル全体にわたってこの複雑さを管理するのに役立ちます。
仮想マシンのプロビジョニングを短時間で実行
仮想インフラストラクチャの管理を担うチームは、多くの場合、開発チームなどのニーズに対応できるスピードで仮想マシンをプロビジョニングするのに苦労します。
自動化の役割
自動化は、コンプライアンスプロセスに従いながら、新しい仮想マシンと関連インフラストラクチャをデプロイするプロセスをオーケストレーションするのに役立ちます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化を使用すると、定義された制限の範囲内で仮想マシンを作成できるセルフサービス・ソリューションを設定できます。また、現在のアプリケーションの需要に合わせて、処理リソースとストレージリソースを自動的に調整することもできます。自動応答のための仮想インフラストラクチャの条件と応答そのものの両方を柔軟に設計できます。たとえばセキュリティリスクが発生した場合、そのリスクを調査する間、仮想リソースをシャットダウンすることで対応できます。
仮想マシンを大規模に移行
さまざまな理由から、仮想インフラストラクチャを新しいプラットフォームに移行したい場合があります。
自動化の役割
自動化により、各仮想マシンに付随する関連インフラストラクチャを含め、これらの移行を大規模に完了できるようになります。
クラウドの自動化
クラウド環境では、インフラストラクチャ、ネットワーク、アプリケーション、ユーザー管理の複雑性が一段と増します。IT チームはオンサイトとクラウドベースの両方の環境を管理する必要があり、それぞれに専用の管理ツールを使用することが一般的です。このため、リソースとアプリケーションを手作業で効果的に維持、追跡、スケーリングし、安全に管理することはほぼ不可能です。自動化は、ハイブリッドとクラウドの管理をプロセスとポリシーの 1 つのセットに統合して、一貫性、スケーラビリティ、速度を向上できます。
マルチクラウド環境のスケーリング
クラウドプロバイダーはそれぞれ、自社のクラウドリソースの運用と管理のための専用ツールを提供しています。これらのツールを直接相互運用できることはまずないため、IT チームがクラウドごとに異なる方法でプロビジョニング、管理、保守を行う必要があります。
自動化の役割
自動化により、マルチクラウド環境の管理の一貫性が増します。すべてのクラウド上でリソースをコード化し、使用するクラウドの種類にかかわらず、所定の処理に対して共通のプロセスを提供する自動化を作成できます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化により、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドのリソースの利用を観察および分析し、パブリッククラウドの支出を管理してクラウドのリソース消費が企業ポリシーに準拠していることを確認することができます。
プライベートクラウド環境の統合
ハイブリッドクラウド環境には、オンサイトとクラウドの両プラットフォーム、リソース、ツールが組み合わされています。こうした多様性は、IT チームによる両インフラストラクチャの一貫した統合とサポートを困難にする原因となります。
自動化の役割
自動化プラットフォームは、既存のオンサイトシステム、現在のクラウドリソース、および将来の資産に同じ自動化コードを適用して、一貫性と運用上の統合を実現できます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化により、クラウドネイティブのワークロードをデプロイメントから廃棄まで管理し、ハイブリッドクラウド環境全体でリソース利用を最適化することができます。
英国雇用年金省 (DWP) は、開発、テスト、実稼働前、実稼働の各環境をオンサイトおよびクラウドにデプロイするために、Ansible Automation Platform を導入しました。
50 分かかっていた導入時間を
10 分に短縮
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AI インフラストラクチャの自動化
エンタープライズ組織では AI テクノロジーの導入が必須になりつつありますが、AI ツールの実装と保守にはインフラストラクチャ面での大きな課題が伴います。各企業は、AI 運用の信頼性を確保し、カスタマイズされたモデルトレーニングに対するニーズの高まりに対応するために、一貫性と可用性に優れたコンピューティング能力、ネットワーク帯域幅、ストレージ容量を必要としています。さらに、AI アプリケーションが扱うデータは機密性が高い場合が多いため、データセキュリティ、コンプライアンス、プライバシーが不可欠です。
自動化により、IT インフラストラクチャを効率化して AI ワークロードのパフォーマンスを向上させると同時に、AI を使用してテクノロジースタックを最適化することができます。AI サービスのセットアップと設定、さまざまなモデルのインストールと管理、グラフィックス・プロセッシング・ユニット (GPU) の設定、インフラストラクチャのさまざまな要素の調整ができます。
AI 導入の標準化
AI 導入をサポートするには、IT 環境にオペレーティングシステム、サーバー、ストレージ、モデル、コンテナ、データおよびネットワークリソースなど、さまざまなコンポーネントが必要です。導入を手動で管理すると時間がかかり、不整合や構成エラー、矛盾が生じる可能性があります。
自動化の役割
自動化により、AI 環境全体の統一性と信頼性が向上します。また、ビジネス継続性および障害復旧計画と運用の青写真として、標準化されたデプロイメントを使用することもできます。
AI モデルトレーニング用データの管理
AI モデルのトレーニングで最も難しいタスクの 1 つは、セキュリティやプライバシーを損なうことなく、データをそれが作成された場所からトレーニングに使用できる場所に移動させることです。
自動化の役割
自動化は、データをサーバーからリージョン内のストレージに移動して、データセキュリティを向上させ、適切なユーザーのみが AI モデルのトレーニングのためにデータにアクセスできるようにするのに役立ちます。
監視とアラートの統合
継続的な運用の一環として、AI ソリューションのパフォーマンスと運用性を維持することが必要です。モデルをトレーニングし、AI ベースのアプリケーションをエンドユーザーに提供する際のセキュリティの維持も必要です。組織に監視ツールが導入されていることは多いですが、通常、問題の分析と修復は手作業で行われます。
自動化の役割
自動化を使用すると、AI インフラストラクチャ・コンポーネントの監視機能を設定し、しきい値レベルとアラートルールを確立して、手作業によって介入することなく問題を特定して修復できます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化はパフォーマンスメトリクス、ログ記録、システムヘルス可観測性ツールを統合できるので、潜在的な問題を事前に特定して対処し、中断を防ぐのに役立ちます。
ネットワークの自動化
基盤となる技術が進歩しているのにもかかわらず、ネットワーク管理はほとんど変化していません。ネットワークは通常、手作業で構築、運用、保守されます。しかし、ネットワークの構成とアップデートを手動で行う従来の方法はかなりの時間を必要とするうえミスが発生しやすいため、急速に変化するワークロードの要件に効果的に対応することができません。ネットワークリソースとサービス管理を自動化すると、ネットワーク運用チームのアジリティと柔軟性が向上し、先進的なビジネス要求を効果的にサポートできるようになります。
ネットワーク構成の一貫性の確保
ネットワークを手動で構成すると、不整合や構成ミスが生じてネットワークが不安定になり、デジタルビジネス運用に必要な高レベルのサービスの提供が困難になります。
自動化の役割
自動化により、ネットワーク管理プロセスが標準化され、ベストプラクティスの施行が支援されます。ネットワーク運用チームは広範囲へのサービスをすばやく効率的に提供でき、サービス停止の平均修復時間 (MTTR) を短縮できます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化では、ネットワークリソースを最新リリースの構成とポリシーに適合させることで、構成ドリフトに対処することができます。潜在的な問題をプロアクティブに修正することで、時間外の電話の原因となる停止の多くを防ぐことができます。
アプリケーションの負荷分散とフェイルオーバーの効率化
アプリケーション負荷をインフラストラクチャ間で分散して、パフォーマンスとコストを最適化する必要があります。負荷を手動で分散させるとアプリケーションのパフォーマンスが低下し、システムに問題が発生したときにフェイルオーバーをタイミングよく実行できません。
自動化の役割
負荷分散を自動化すると、手作業での介入が不要になり、継続的な調整とフェイルオーバーを迅速に行えるので、アプリケーションのパフォーマンスと信頼性を向上できます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
帯域幅、スループット、レイテンシー、パケットロスなどのメトリクスを観察することで、イベント駆動型の自動化はネットワークとワークロード・リソースのパフォーマンスを最適化し、アプリケーションが可能な限り最高のユーザーエクスペリエンスを提供できるようにします。また、収益を生み出すアプリケーションがニーズと需要に合致していることを確認することもできます。
アプリケーション・デリバリーの自動化
迅速なイノベーションを実現するには、開発チームと運用チームが連携し、アイデアやプロジェクトをより短時間で効率的に開発からプロダクションへと進める必要があります。このとき、コードへの変更頻度が増え、インフラストラクチャの使用は動的になります。自動化は、開発、テスト、プロダクションといったアプリケーション・デリバリーの複数段階にまたがる、部門横断的なチームのタスクをオーケストレーションすることで、プロセスを加速化します。各チームは連携して、複雑なプロセスをオーケストレーションされた自動ワークフローとしてコード化し、その自動化を再利用することでアプリケーション・デリバリーの業務全体を効率化できます。
その結果、環境の拡張が容易になり、継続的インテグレーション/継続的デプロイメント (CI/CD) のワークフローが構築されて、迅速でアジャイルなアプリケーションおよびサービスの開発とリリースをサポートできます。また、生成 AI によるコード作成機能を備えた自動化プラットフォームは、自動化コンテンツの作成、導入、保守をさらに効率化するために役立ちます。自動化固有の大規模データセットでトレーニングされた生成 AI モデルは、信頼性が高く正確な自動化コードの提案によってスタッフの生産性を向上させることができます。
環境のプロビジョニング
アプリケーションにはそれを支えるさまざまなテクノロジーが必要であり、それらのテクノロジーはハイブリッドクラウド環境に導入されることが少なくありません。このような複雑な環境のプロビジョニングや変更のデプロイには時間がかかり、各コンポーネントについて専門的な知識が必要になります。
自動化の役割
Infrastructure as Code (IaC) のアプローチを自動化に適用すると、IT チームはセルフサービス機能を提供して、手作業を行うことなく、事前に承認されたリソースと構成をクラウド環境またはオンサイト・データセンターに速やかに提供できます。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
アプリケーション・デリバリーをさらに迅速化するために、イベント駆動型の自動化では、新しいリソースのプロビジョニング時にインベントリー情報を収集して保存する、それらのリソースで証明書が利用できるようにする、アプリケーションの需要を満たしてボトルネックを減らすために処理リソースを拡張するなどのアクションを、指定のマイルストーンや条件が満たされた際に即座に実行できます。
開発の高速化
開発者は、新しいアプリケーションとサービスの作成、テスト、デプロイに IT リソースを必要とします。手動の IT 運用ではリソースやサービスの提供が遅れてしまい、概念実証 (PoC) のパフォーマンスが阻害され、開発に遅延が生じかねません。
自動化の役割
アプリケーション・プログラミング・インタフェース (API) 中心の設計と自動化を組み合わせると、基盤となるテクノロジーを IT チームが提供する時間を短縮でき、迅速な PoC 、開発、テスト、プロダクションへのデプロイの後ろ支えとなります。
イベント駆動型の自動化をさらに活用
イベント駆動型の自動化により、自動的なセルフサービスのリソースプロビジョニングやワークロード・デプロイメントなどのタスクを CI/CD パイプラインに組み込むことができ、アプリケーションの開発とデプロイのワークフローをさらにスピードアップできます。
Ansible Automation Platform により、エンドユーザー、つまり開発チームとテストチームは、新機能や不具合の修正をより頻繁に展開できるようになっています。
お客様導入事例を読む
コロラド州デンバー市郡は、在宅勤務をする 15,000 人以上の職員をサポートするために、Microsoft Teams のプロビジョニング、アプリケーション・デプロイメント、構成管理を自動化しました。
514%Microsoft Teams の使用率の増加
お客様導入事例を読む
AIOps の自動化
AIOps は可観測性、AI、自動化を統合し、さまざまな IT 運用タスクを改善したり、部分的に置き換えたりするため、ますます複雑化する環境においてチームの信頼性、拡張性、アジリティを向上させることができます。テクノロジースタック内のツールの多くには、予測 AI 機能が組み込まれている場合があります。このインテリジェンスを最大限に活用するには (たとえば、リスクの軽減や IT サービスの中断防止など)、それに基づいて即座に対応できることが必要です。
自動化により、そうした AI 機能をインフラストラクチャ全体のシステムやツールと統合できるようになります。特にイベント駆動型の自動化は、効果的な AIOps の実装に役立ちます。既存の AI ソリューションをより大規模な IT ワークフローに組み込むことで、イベント駆動型の自動化を活用し、可観測性データを自動化されたアクションに変換できます。
自己修復型インフラストラクチャの構築
パフォーマンスの低下、構成ドリフト、セキュリティ脆弱性などの潜在的な問題を、運用やユーザーに影響が及ぶ前に自動的に特定して修正します。イベント駆動型の自動化を使用することで、定義済みの可観測性ツールやソースから特定のアラートやイベントを検出し、それに応じて適切なワークフローを自動的に開始できます。たとえば、サーバーのプロセッサーやメモリーの使用状況を監視し、サーバーの使用率が事前に定義されている使用しきい値の 80% に近づいた場合にリソースの追加を促すアラートを設定できます。
サポートとインシデントチケット情報の強化
サポートチケットとインシデントチケットが作成されたときに、コンテキストと情報を自動的に追加し、必要に応じて初期アクションを実行できます。イベント駆動型の自動化を使用して、IT 可観測性ソリューションからインシデントおよび状態に関するデータを収集し、その情報をサービスチケットに入力することで、必要に応じて状況の修復または緩和を開始できます。事前に定義されている条件に基づいて追加のチケットを作成することもできます。これにより、IT インフラストラクチャ・エンジニアは問題のトラブルシューティングをすぐに開始できるため、時間と労力を節約でき、チケットとインシデントの平均解決時間 (MTTR) を全体的に短縮できます。
Mutua Madrileña は、インテリジェントな可観測性を実現するために、AI を活用して異常なパターンをプロアクティブに特定する Dynatrace を導入しました。Ansible Automation Platform の Event-Driven Ansible 機能を使って、インシデントの解決とアプリケーションの復旧を行っています。
50% 削減約 60 の管理対象アプリケーションで受信したサービスチケットの数
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エッジでの自動化
ネットワークのエッジは、データが生成され、サービスが使用され、エンドユーザーがシステムやデバイスを操作する場所に近い部分です。現在、そこで行われる処理が増えています。遠隔地や分散したエッジロケーションの管理は、自動化なしでは困難です。自動化によって、より一貫した質の高い顧客体験を提供し、重要な運用におけるダウンタイムを最小限に抑え、結果的に時間とコストを削減できます。
エッジに自動化を導入すると、ディスカバリー、意思決定、アクションのためのプロセスが自動化され、ビジネスニーズへの応答が改善されます。Ansible Automation Platform はコンテナ化を使用してすべての環境に自動化を分散し、実行します。この設計により、リソースが限られた環境でも自動化を実行することが可能になり、エッジでの自動化をより効果的に行うことができます。
エッジでの自動化は組織にとって以下のメリットがあります。
スケーラビリティの向上:
構成をインフラストラクチャに一貫して適用し、エッジデバイスのスケーリングをスピードアップします。
アジリティの向上:
エッジリソースを使用して、必要とされる場合にのみ、変化するお客様の要求に適応します。
セキュリティと安全性への注力:
現場に技術者を派遣せずに、更新、パッチ、必要なメンテナンスを自動的に実行します。
ダウンタイムの削減:
ネットワーク管理を単純化し、ネットワーク障害を削減して、収益性を向上させます。
効率の向上:
パフォーマンスを向上させ、自動化された分析、監視、アラート機能で人的ミスを削減します。
応答の迅速化:
リアルタイムのデータとイベントに基づいて自動化されたワークフローにより、最適化されたユーザーエクスペリエンスを提供します。
Red Hat を活用して成功に近づく
Red Hat コンサルティングは、企業の自動化をより効率的に、より短時間で実現するお手伝いをします。Red Hat のエキスパートは、組織全体の自動化導入のプロセスを管理するためのフレームワークを提供します。Red Hat コンサルティングは、技術とテクノロジーの導入から標準運用のためのチーム調整、進化するビジネス目標に合わせたパワフルなワークフローのオーケストレーションまで、自動化導入のあらゆる段階でお客様と連携します。
自動化を成功させるためのステップ
- すぐに成果につながる機会を発見する
戦略を定義して、組織の目的を特定してプロセス、ツール、スキルのギャップに測定可能な成果で対処します。まず 1 つのプロセスまたは領域を選択します。 - 注目を集めるパイロットを構築する
Ansible Automation Platform を使用して、精鋭チームが管理するワークフローの初期セットを自動化して本番環境にデプロイします。パイロットを使用して、ビジネスと IT に関する有意義な結果が得られることを実証します。 - 初期の成功を統合する
最初のパイロットの経験に基づいて、標準化されたワークフローを他の運用またはビジネスサポートシステムと統合し、監視、オーケストレーション、またはメリットを強化します。 - 自動化の導入を加速する
導入コアチームに基づいて CoE または CoP を作成して、その他のチームが標準化された自動化アプローチをプロジェクトとプロセスに適用する際の指針を提供します。 - 自動化を最優先とする文化を最適化し、推進する
実践を継続的に評価し、ワークフローとオーケストレーションを開始、連携、強化して、新しいテクノロジーとソリューションの導入に伴って変化する要件に対応します。
新しいアプローチに投資するのであれば、それをサポートするための適切な知識とスキルがチームに与えられるようにする必要がありました。Red Hat コンサルティングは、私たちの学びの過程において素晴らしいパートナーでした。[3]
1 つのプラットフォームで自動化チーム全体に対応
大規模な自動化には、時間、テクノロジー、人への投資が組み込まれたトップダウンの戦略が必要です。その投資を最大限に活用し、Ansible Automation Platform で競争力を維持しましょう。これにより、より効率的な運用、コスト削減、イノベーションのための時間確保を実現することができます。
Ansible Automation Platform は IT チーム全体のニーズに合わせてカスタマイズされた機能を提供し、場所に関係なく一貫したエクスペリエンスを実現します。これは、組織が協調的な自動化の文化を導入するのに役立ちます。
Ansible Automation Platform によって実現できること:
- IT 管理者とアーキテクトは、ポリシーとガバナンスを管理しながら、企業全体に自動化をより容易に拡大できます。また、自動化アナリティクスと Red Hat Insights を使用して、自動化のパフォーマンスを計画、測定、追跡することもできます。
- 自動化開発者は、構築の自由度を保持でき、多数のツールやフレームワークの維持に関連する運用上の負担がありません。Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant や Ansible development tools および機能により、自動化コンテンツを正確に、より短時間で作成、テスト、デプロイできます。
- 管理者と運用担当者は、automation controller と Automation Hub の強力なツールを使用して、自動化の管理、導入、共有を効率化できます。ユーザーは、ガバナンスと制御性を確保しながら、より短時間で自動化を開始できます。
- 組織は、ネットワークとセキュリティの自動化、クラウド・インフラストラクチャのプロビジョニング、構成管理、CI/CD、コンテナなど、さまざまな自動化の課題に取り組むことができます。
Ansible Automation Platform でビジネスを前進させる
自動化サービスの広範な構築と運用の基盤となる Ansible Automation Platform は、全社的な自動化の導入に必要なツールと機能を提供します。このプラットフォームは、組織による自動化ワークロードの作成、管理、スケーリングを支援するように設計されています。IT プロセスからハイブリッドクラウド、エッジロケーションまで、エンドツーエンドの自動化ソリューションをデプロイするための、柔軟で安定した、セキュリティ重視の基盤を提供します。
作成
Ansible には事前構築された、認定済みで信頼できるロール、プラグイン、モジュールがあるので、これを利用すればより短時間で開始できます。インフラストラクチャをコード化し、チームと個人の間で自動化資産を共有し、オンサイトまたはクラウド環境内にインフラストラクチャをデプロイして管理します。
管理
自動化の導入、開始、権限委任、監査の方法を標準化しましょう。automation controller により、複数のチームのユーザーがより確実かつ一貫的にオンデマンドで自動化を拡張し、企業全体の自動化の不規則性を低減しながら自動化の実践を標準化する体系的なアプローチを取ることができます。
スケーリング
自動化を複数のドメインや異なるユースケースに拡張します。開発者、運用担当者、基幹業務チームの関係者は、各自が最適に作業でき、個々の役割に役立つ方法で自動化に取り組めます。開発時間が遅延することはありません。
自動化の導入レベルにかかわらず、Ansible Automation Platform はアジリティを向上させ、生産性を高めて市場への投入時間を短縮できます。
全社的な自動化の導入に必要なすべてを網羅
Ansible Automation Platform によって組織内のユーザーは、シンプルで強力なエージェントレスの技術の実装を通じて自動化コンテンツを共有し、精査し、管理できます。IT 管理者は自動化をどのように適用するかのガイドラインを個々のチームに提供できます。一方、自動化の作成者は既存の知識を使用して自由にタスクを作成でき、複雑なツールやフレームワークに従うという運用上のオーバーヘッドは生じません。ハイブリッドクラウドからインフラストラクチャのエッジまで、エンドツーエンドの自動化ソリューションをデプロイするための、より信頼できる安定した基盤を提供します。
クラウドネイティブ
コンテナ化されたアーキテクチャとエコシステムの統合により、ベンダー、クラウド、環境を問わず一貫した信頼性の高いパフォーマンスと真の相互運用性を提供し、ハイブリッドクラウドのデプロイをサポートします。
信頼性
Red Hat が全面的にサポートする、より信頼性の高い全社的なソリューションにより、IT チームはイノベーションとアジリティを備え、ビジネスニーズに集中する時間を増やすことができます。
包括的
真にエンドツーエンドの自動化を実現する効率的で包括的なプラットフォームで、組織がビジネス成果と投資対効果 (ROI) を加速できるようサポートします。
インテリジェント
Red Hat Insights と Automation Analytics によるプロアクティブな監視、最適化、コンプライアンスにより、セキュリティとネットワークの全体的な健全性について、リアルタイムで実用的な可視性を提供します。
スケーラブル
可視性、制御、適応性を維持しながら、広範な自動化の構築と運用を行える基盤です。
イベント駆動型
観測されたイベントにあらかじめ設定された方法で対応し、Day 2 オペレーションの管理をプロアクティブに行えるようにします。
Ansible Automation Platform は、人材、プロセス、プラットフォームを統合し、全社的な自動化を実現します。
自動化ワークフローの拡張
Ansible Content Collections には、業界をリードするパートナーから提供された 170 以上の事前構築済みのモジュール、ロールなどが用意されています。Red Hat Ansible Certified Content Collections は、これらのパートナーのプラットフォームとの統合を開始するのに役立つほか、Ansible 検証済みコンテンツは運用タスクを実行するための厳選されたパスを提供します。
主な統合パートナー
自動化によって成功する
イノベーションの推進
さまざまな業界で、自動化は企業が変化に適応し、イノベーションを前進させるのに役立っています。
e ブック「自動化によるイノベーション」では、ビジネスを前進させた 4 社の事例をご紹介しています。
組織全体の自動化を推進
自動化ファーストのマインドセットを採り入れてビジネス、財務、変革に関するさまざまな目標を達成する上で、自動化アーキテクトが果たす新たな役割について学びましょう。
自動化アーキテクトのハンドブックは、全社的な自動化戦略へと組織を導くために必要なステップを理解するのに役立ちます。
AI、自動化、イノベーションを加速
自動化と生成 AI は、一般的な IT 課題への対応に加え、プロセスの改善やイノベーションの取り組みのサポートにも役立ちます。
アナリストレポート「現代のエンタープライズ組織における AI、自動化、イノベーションの加速」を読んで、戦略的な自動化を通じて現代の IT 課題にどのように対処できるのかご確認ください。
生産性の高いビジネスは、競争力の高いビジネスでもあります。1 人の従業員の 18 カ月分に相当する作業時間を、IT 部門内のもっとやりがいのある戦略的なプロジェクトに当てられるようになりました。[4]
自動化の導入を今すぐ始めましょう
デジタルビジネスには自動化が必要です。全社的な自動化アプローチにより、時間が節約され、品質が向上し、コストが削減されます。
Red Hat が提供する自動化プラットフォームと専門知識を活用すると、ビジネスのアジリティ、イノベーション、価値を増大する能力を手に入れることができます。
Ansible を使い始める:redhat.com/ansible
IT 自動化についての詳細:redhat.com/it-automation
出発点を見つける
新しいテクノロジーを導入する上で、どこから始めるべきかを知ることは重要です。自動化への取り組みを開始するときには、当社のリソースリポジトリで新しい自動化スキルの習得、新たなユースケースへの自動化の戦略的な拡張、組織全体にわたるベストプラクティスの共有についてご確認ください。
Red Hat のプライマリーリサーチ:Ansible のミッションクリティカル性に関する調査 (The Paragraph Project が実施)。
IDC ホワイトペーパー (Red Hat 後援)、「Red Hat Ansible Automation Platform のビジネス価値」、Document #US51839824、2024 年 3 月。
Red Hat 事例、「Crédit Agricole Group Infrastructure Platform (CA-GIP)、Red Hat で自動化を拡張」、2022 年 5 月。
Red Hat 事例、「Cepsa、Red Hat Ansible Automation Platform で効率を向上」、2022 年 5 月。